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[読書記録] 選挙の経済学/ブライアン・カプラン

選挙の経済学 投票者はなぜ愚策を選ぶのか選挙の経済学 投票者はなぜ愚策を選ぶのか
(2009/06/25)
ブライアン・カプラン

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本書では、投票者はなぜ愚策を選ぶのか、という問題に対して、
経済学者が経済学の視点から分析を行っています。

初めに、人々は系統的なバイアスを含んだ信念を経済学に対して
抱いている、という問題が取り上げられています。

「反市場バイアス、反外国バイアス、雇用創出バイアス、悲観的バイアス」
の4つが代表的な経済学に対するバイアスで、
「米国民と経済学者の経済意識調査(SAEE)」というテストの分析結果から
バイアスについての説明がされています。


確かに、市場経済への不信感はとても一般的なものと言えます。
現在の金融危機後の不況の原因は市場原理主義にある、
といった批判や、雇用創出こそが景気回復に必要だという主張はその例と言えるでしょう。

また、「合理的な非合理性」により、真実の探求という観点から非合理である信念は、
個々人の効用最大化という観念からは合理的である、という説明がされます。

例えば、投票には、望む政策を手に入れる手段以外に表現としての機能があり、
その為に愛国心から戦争を支持してしまう、といったことが起こってしまうのです。
しかし、この問題に対してはインセンティブをうまく設定することで、自己顕示よりも
現実的な選択を導くことができます。「そんなに言うなら賭けてみるか」というわけです。

このほか、政治家やリーダーは、一般の人々が機能すると考えたことを実行に移すことと、
実際にそれがどう機能するかということの間で、バランスを保たなければならないという
制約があるという指摘がされています。
人気取りを目的とした政策により最初票を集めることができても、経済的に失敗してしまえば
非難は免れられず票を失う、ということですね。

最後に民主主義への過大な信頼は、デモクラシー原理主義とも言えるのではないか、
という問題提起がされており、同時に経済学者は一般の人々の経済的リテラシーを高める為に
行動するべきだという主張がされています。
これは経済学に対するバイアスから分かるように、経済学の常識と一般的な認識との間で
ギャップが大きいことを考えれば妥当であり、必要なことでしょう。
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| 経済、社会 | 19:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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