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[読書記録] アメリカ後の世界

アメリカ後の世界アメリカ後の世界
(2008/12/17)
ファリード・ザカリア

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本書ではアメリカ以外の全ての国の台頭をテーマとして、
中国とインド、そしてアメリカを中心として現状と今後の分析を行なっています。

現在の世界は、近代において、西洋の台頭、アメリカの台頭に続く、
第3の権力シフトのただなかにあり、非国家集団や個人が力を持ち、
一方でヒエラルキーや中央集権や国家統制は弱体化しつつある、と
著者は見ています。

新興諸国は、西洋式秩序に参加はしても、自分たちの立場を
主張するようになり、西洋中心の伝統的な国際協調のメカニズム
(国際安全保障理事会やG8、IMFなど)は過去のものとなっているのです。

また、現在は、1890年代~1900年代の時期と、1950年代~1960年代
初頭の時期に続く世界経済の第3拡張期で、特に中国とインドは
21世紀に、世界第2位と第3位の経済大国になる可能性が高いと
予測していて、この両国にスポットを当てています。


■中国
・1979年以降、改革開放路線に進み、約30年のあいだ年率9%以上の成長を続けた。
・開かれた貿易政策:貿易高の対GDP比率は70%、
 外貨準備高は1兆5000億ドル(日本の1.5倍、EUの3倍)。
・中国の成長の手法はビッグバンではなく緩やかな上昇であり、
 不採算分野を囲い込む形で全体の経済成長を図った。
 反面、中国政府は経済の多くの分野を支配したままのために、
 企業の公正度、公開性、効率性を阻害している面もある。
・地方分権の進行により中央政府が中国全土をまとめる能力を失う危険性がある
 共産党政権は社会の不安定化と人民の動揺を懸念し、防止の為に力を注いでいる。
・経済発展に伴う環境破壊
・社会の経済基盤が変化するときには、基盤の上に乗っている政治制度も否応無く変化する。
 社会の市場志向が強まるにつれて、民主主義へ向かう可能性も強まっていく。
・「平和的台頭(平和的発展)」のフレーズの元、経済成長戦略に重点を置き、
 政治的、軍事的には脅威とみなされないように行動している
・中国人は規則や法律や契約をあまり重視しない。
 社会における関係と信頼を紙の上での約束よりも重視している。
・中国は活動のスケールがあまりに大きいため、エネルギーと資源を求める行動は
 世界に影響を及ぼしている。
・中国は外交において非対称戦略、軍事力ではなく経済力と政治力を使い、
 じっくりと勢力圏を拡大しながら、影響力を高めていく、という行動をとっている。


■インド
・貧困率は20年前に比べて半減、人口統計学上、若者が多く経済成長に有利。
・依然として貧しい人も多い。インドの貧困者数は世界の40%を占める。
・中央政府は経済成長の足かせとなることも多い。
・最大の特徴は人的資本にあり、英語が話せることが利点。
・個人消費、民間セクター主体の経済成長をとげる民主国家である。
・政治と制度の枠組みが最初から存在していた利点(独立した中央銀行、司法制度など)
・多様性と複雑性が極めて高い。地方政府は自己主張と独立性を高めている。
・最も親米的な国である。


■アメリカ
・大英帝国の没落の原因は不可逆的な経済の衰退にある。
 戦略と外交により、経済力的地位を失った後も、大国の位置に留まった。
・アメリカは世界1の経済大国として、100年以上君臨している。
・アメリカは高等教育の分野で強みを持ち、世界大学ランキングの上位50校の約半数を占める。
・移民の受け入れにより、労働年齢人口と高齢者人口のバランスが保たれ、
 多様性と経済発展に良い影響を及ぼしている。
・エンロン事件以降、過剰規制に陥っている。また、法人税率の高さ、訴訟制度、医療保険制度
 などに問題を抱えている。
・アメリカ経済の問題の原因は政策にある。
・アメリカの一極支配構造は弱体化し、その他の台頭、という傾向は今後強まっていく。
・9・11によって、アメリカは独断専行の一極体制に向かっていった。
・アメリカは、恐怖による萎縮をやめ、他の国々からの信頼回復に手をつける必要がある。

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| 経済、社会 | 19:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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