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[読書記録] 大局観


大局観  自分と闘って負けない心 (角川oneテーマ21)大局観 自分と闘って負けない心 (角川oneテーマ21)
(2011/02/10)
羽生 善治

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前著「決断力」(参考記事:[読書記録] 決断力)に続き、羽生氏が棋士としての経験をもとに、自身の勝負に対する考え方を述べた一冊です。

タイトルにもなっている「大局観」は、大局に立って考えることで、「読み」と「直感」と合わせて対局中に決断を下すのに使うそうです。


「大局観」は多くの経験から培われるもので、自分以外の人間の過去のケースをたくさん見ることでも磨かれていく。いわば、「大局観」には、その人の本質的な性格や考え方がとても反映されやすいのである。

経験を積むことで築き上げられた自分自身の判断の軸となるもの、が大局観だと私は捉えました。
本書の中で、選択肢が多すぎると迷いにつながる、感性と理性のバランス、といった話がでてきますが、そこで必要となるのが大局観ということですね。

羽生氏の考え方の特徴に、成長の為に積極的にリスクをとっていることがあります。
現代の将棋の世界では、情報化により新しい戦術があっという間に研究されてしまう為、新しい手は練習ではなく実際の対局で使うようにしているそうです。
真剣勝負の場で効果が未知数の手を選択する、というのはとてもリスクが高いことに思えます。しかし、そうではないということです。

同じ戦法を手堅くとり続けるということは、一見すると最も安全なやり方のように思えるが、長いスパンで考えたら、実は、最もリスキーなやり方なのである。

自らの強みに集中するというのは戦略の鉄則です。が、その強み自体も固定的なものではなく、変化させていく必要があるということです。
企業でいうならばヒット商品を生み出した後に、次の主力になる新商品を出せるか、が問われますよね。

そのような競争の中では敗北も避けられないものですが、そこで凄いと思ったのがこちらの言葉。

勝っている時や順調な時に方向転換をするのは難しいが、負けている時ならばさまざまな変化をしやすいからだ。
変化の極端に早い現代においては、むしろ適当な負けも必要不可欠の要素なのではないかと思っている。

敗北を糧にするという言葉がありますが、ここまで言えるのは真剣勝負をずっと続けている人だからなのでしょうね。

また、本書では将棋の話題だけに留まらず、ビジネスや経済、確率統計、映画や本と様々な話題が出てきて、羽生氏の興味の幅広さには驚かされます。

さらに、それら他分野の話題と自身の将棋の経験による知見を結びつけて取り上げていて、何か一つの分野を突き詰めることで他にも広く応用が効く、ということをまさに地で行くようでした。

本書では、大局観以外にも色々な観点から羽生氏の勝負観が語られていて、その凄みを感じることができます。何かに挑戦したり、勝負をしている人にはヒントになりそうな話が散りばめられていると思います。
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| 哲学、思想 | 23:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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