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[読書記録] イノベーションのDNA


イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル (Harvard Business School Press)イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル (Harvard Business School Press)
(2012/01/18)
クレイトン・クリステンセン、ジェフリー・ダイアー 他

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「イノベーションのジレンマ」の著者が、イノベーターとイノベーティブな企業の研究結果からそのコンピテンシーについてまとめた本です。

経済発展も技術革新、つまりはイノベーションがもたらすものであるだけに、常に注目されるテーマです。実際、GoogleやApple、P&Gなどイノベーティブな企業について、色々な媒介で取り上げられています。しかし、断片的な情報になりがちだとも言えると思います。

対して、本書ではそういった企業と経営者の特色、エピソードから、イノベータに必要な要素を抽出しフレームワーク的にまとめているので、俯瞰的に見ることができるのが特徴だといえます。


■イノベータについての分析
(1)イノベータに共通する2つの姿勢
・現状に異議を唱える
・スマート・リスクをとる
 (リスクを認識したうえで、自らの責任で果敢にリスクをとる)

(2)イノベータの5つのスキル
・関連づけの思考
・質問力
・観察力
・ネットワーク力
・実験力

イノベータは、以上の2つの姿勢を持ち、「質問力/観察力/ネットワーク力/実験力」の行動スキルを持ち、それらを組み合わせる「関連づけの思考」からイノベーションを生み出している、というのが本書での分析です。

■異なる分野の「関連づけ」
本書では、5つのスキルのなかでも特に関連づけの思考は鍵となる要素だとしています。では関連づけの思考が働く為の条件は何か、という疑問についての回答はこちら。

蓄えられた知識が多様になればなるほど、脳は新しい知識のインプットを与えられたとき、ますます多くのつながりを生み出せる

人間の脳をニューロンとシナプスのネットワークとしてとらえる見方がありますが、ここでもネットワークの外部性効果(ネットワークの価値は接続されたすべてのノード数のほぼ2乗に比例して増加する)が働いている、ということですね。
まずはベースとなる知識を蓄えること。それが"Think Different"への第一歩というわけです。

さらに、知識の組み合わせというシナジー(相乗効果)こそがイノベーションを生むということは、イノベーションは複雑系でいう「創発」にあたるものだということに。
つまり、個々の要素に還元して検証しても全体は解明できず、また線形に発生する現象ではないので、確率でしか捉えられないものと考えられます。

■応用面のポイント
これまで分析を見てきましたが、ここで問題となるのはイノベーションについての知識を実際の行動(や仕事)でどう応用するかです。

革新的なアイデアを生み出す能力が、知性だけではなく、行動によっても決まる

と主張しているように、5つのスキルの分析でも行動特性に焦点を当てていることがポイントになると思います。また、5つのスキルを高める為のヒントについても色々と記述があり、実用面でも参考になる部分は多いと言えます。

なお、本書でも指摘されていますが、組織にはイノベータだけでなく、イノベータと実行者の両方のタイプ、いわゆるスーツとギークが必要です。
ここで、本書でいわゆるT型人間(広い分野の知識と深く掘り下げた専門分野の両方を持つ)モデルを上げているのが、どちらのタイプの場合でも指針になると思いました。
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| 経営、ビジネス | 13:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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