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[読書記録] 10万年の世界経済史②


10万年の世界経済史 下10万年の世界経済史 下
(2009/04/23)
グレゴリー・クラーク

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([読書記録] 10万年の世界経済史①の続きです)


■大いなる分岐
現代の先進国と貧困国の間の経済格差である「大いなる分岐」は何が原因なのか、についてという問題に迫るのが第三部です。

ごく一般的にいえば、効率性の違いこそが、現代経済における豊かな国々と貧しい国々との所得格差の大半を説明する、究極の要因である。

ここで、第一次世界大戦前の大英帝国の時代には、イギリスの繊維工場は生産性の高さが人件費の高さを補い、インドの繊維工場と競争できたそうです。
やはり鍵を握っているのは効率性になるわけですね。

この効率性の違いを、著者は「人々の仕事への取り組み方や、仕事での協力の仕方を決定する、地域社会での人間の相互関係」にあるとしています。
これはソーシャル・キャピタルの重要性を示していると考えれば、制度設計で応用することで貧困の改善につながるのでは、とも思います。

■現代の先進国
以上のように経済史を見ていくと、「マルサスの罠」から抜け出す為に経済成長は必須であり、今後も経済成長の追求は手放しで良いことにも思えてきます。

しかし、そこで人間の心理面に目を向けるとまた話は変わってくるわけです。

近代的世界での生活様式を根本から形作ってきた要因は所得だけであることを私は強調してきたが、所得が人々にもたらしていない唯一のものが幸福感なのだ。

現代の先進国の現状を考えれば、この指摘は納得できるものです。
さらに環境問題をはじめとした持続可能性のことを考えれば、このことが意味することは大きいと思います。
また、かつてのマルサスの時代における食糧のように、現代では天然資源の供給や環境問題が制約条件になるのではないか、とも思います。

そうすると、これまで見てきたように文化と経済が相互に影響を及ぼしあうことを考えれば、今は産業革命に続く変換点の時期にあるのかもしれません。

以上のように、豊富な定量データをもとに現代までの経済史を見ることで、色々と発見があり、また考えさせるものがある一冊でした
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| 経済、社会 | 18:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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