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[読書記録] 衝撃!EUパワー


衝撃! EUパワー 世界最大「超国家」の誕生衝撃! EUパワー 世界最大「超国家」の誕生
(2009/11/06)
大前 研一

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2009年11月発刊の本書は、大前研一氏がEUの強みとその強さの源を解き明かす、といった内容で、EUとユーロの未来についてとても強気な見方がされています。

EUの経済面のデータについては人口、GDP総計、一人当たりGDPのどれをとっても確かにトップクラス。ということでEUの特徴について本書の内容を見ていくことに。


超国家EUは、理念によってその内部に異なる民族を吸収し、版図を広げ続けているのだ。それこそが21世紀の新しい国家の姿である。

EUは軍事力を使用せず、加盟国が自発的に連合した超国家である、という視点と、EU加盟が地域紛争を阻止する抑止力になっている、という指摘は興味深いものです。

さらには、今後はトルコ、旧ソ連諸国のCIS(独立国家共同体)、ロシアまでもが加盟の可能性がある、としています。このあたりの大胆な主張は大前氏らしいところ。

特にトルコは経済規模が大きく、ロシアは資源国としてEUとつながりが深いと、この2国はEUにとって大きな影響のある国なので注目したいですね。

では、これまでのEU拡大のメリットはどこにあったのか。
その一つとして、東欧の経済発展途上国のEU加盟によって、EU企業は中国と同程度のコストでヨーロッパ内で工業生産が可能になったことは重要なポイントと言えます。

一時的な経済の混乱はあっても、「EUに加盟すると経済が成長する」という基本的な事実は動かない。

ために、加盟国の急増や、加盟が予想される国への投資が進んだことにつながったものとも考えられます。これはある種のバブルでもあり、その代償が今の欧州危機であるとも言えます。

EU加盟国の経済が混乱している中でも、共通通貨ユーロは堅調だ。
その理由はユーロが、世界の中で最も厳しい財政規律によってその価値を保証されているからだ。

この主張については2011年12月の時点では、加盟国の財政危機が騒がれ、国債の格付けが軒並み下げられそうな状況である為に正直言って怪しくなっています。

この危機を乗り切る為の国境を越えた経済支援は難航しているのが事実です。
やはり文化や制度の違いもあって、現時点では国境の存在は大きい、と。

しかし、将来的には本書でいうジェネレーションEの、自分たちはEU人だというアイデンティティが広まることで、制度と国民感情の両面でさらなる統合が進むことも見込まれるのではないか、とも思えます。

ヨーロッパがここまで進化してこられたのは「二度とお互いが戦い合うなどという愚かなことはするまい」という固い決意があったからである。

この決意が試されているのが今の欧州危機と言えます。

2011年の年末時点の現状だけを考えると、EUの先行きを悲観的に見てしまいがちですが、本書にあるようにEUには優れた点も多いと言えます。
特に、経済面だけでなく、ライフスタイルや文化の面も忘れてはならないところです。例えばフランスの長期休暇や北欧の教育システムなどですね。

この先数年はともかく、長期的に見れば再びEUに脚光が当たる様になることは十分に考えられると思いました。
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| 経済、社会 | 19:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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