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[読書記録] COURRiER Japon (2012年1月号)


COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2012年 01月号 [雑誌]COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2012年 01月号 [雑誌]
(2011/11/25)
不明

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今月の特集はMITのメディアラボを取材した、"「未来」はMITで創られる"です。
PCや試作品らしきものが並んだラボや、先進的なデザインの建物の写真を見ると、ここからどんなものが生まれるのか楽しみで胸がわくわくしますね。
そういった基本的に未来志向で明るいものを感じさせるのが、テクノロジーのいいところだなと。最近、経済・金融危機のニュースを追っていて、どうしても暗い話題になりがちなこともあってか、そう思います。


■「未来」はこうして創られる(MITメディアラボ)(P24)
(1)「デザイン思考」
まずはプロトタイプを創れ、というアプローチ。その後のページで出てくる、シリコンバレーの特集でも同じことが言われています。"Small Start Quick Win"ですね。
プロトタイプというと、つい形のあるモノばかりが思い浮かべられがちですが、このアプローチはサービスにも当てはまることなので、応用範囲は広そうです。

また、「最も魅力的な製品やサービスは、消費者との積極的なかかわりを必要とします」という点も重要なポイントです。消費者の好みの多様化と情報技術の発展がもたらした変化ですね。

(2)石井裕メディアラボ副所長のインタビュー
自分にとって響く言葉が次々と出てきて、とても面白かった記事です。
「選択と集中」というのはよく言われることですが、学生に対する問いかけの言葉がすごい。特に「社会にどういうインパクトを与えれば君は満足するのか?」、この問いにどんな答えを出すか、は誰にとっても大きな分岐点になると思う。
また、「「2200年」を生きている人たちに何を残すことができるかを考えて、毎日を過ごしています。」という思考のスケール感にも衝撃を受けました。

(3)伊藤穣一メディアラボ所長のインタビュー
今月の特集でもあった「オープン・イノベーション」を実践している人の思考が見れる点が面白いインタビューです。
オープンにする、人と人とをつなげる、という点がポイントのようで、これを聞いてエリック・レイモンドの「伽藍とバザール」の話を連想しました。
また、わざわざ中東に拠点を置くなど、異文化に接するようにしている点も興味深いです。

■ビリー・ビーン 「マネーボール」の"その後"(P19)
統計をベースに従来は過小評価されていた選手を発掘することで野球チームのGMとして大きな戦果を挙げた、ビリー・ビーンのその後の話。
その手法は効果的であったがゆえに広く知れ渡り、"野球は「効率的なマーケット」に戻ってしまった"とのこと。
裁定が行われることが収益の機会を小さくしていく、という金融のマーケットと同じ現象が起きたわけですが、LTCMの話を思い出させるものがあり興味深かったです。
また、統計による裁定は、収益機会を探してまた別の分野で応用されていくのだろうな、と。

■「ユーロ危機と私たちの未来」(P76)
"「諦め」と「怒り」のあいだを揺れ動くフランスの若者たち"を描く現地ルポの記事ですが、この記事のフランスの様子には今の日本と近いものを感じました。
似ているというよりも、日本もまた経済成長期が終わりを迎え、ヨーロッパと同じ衰退期にたどり着いた、ということなのかもしれませんが。

例えば雇用危機の中、アルバイトで食いつないだり個人事業主になったり、といったフランスの若者の働き方は、日本でも同じですよね。
そして「ポストを確保するためには闘わなければなりません」、「ただデモを起こすだけでは、状況はかわらない」といった考え方、意識の持ち方は私自身も共感でき、賛成です。

また、「既存メディアへの不信感」や「民主主義の機能不全」を指摘する意見も全く同感でした。現状に問題があったとしても多数派が既得権益を享受しているならば、その状況を改善することは難しいので。

一方で、ちょっと気になったのが左翼戦線の話。「個人とその権利を大切にしよう」という姿勢と共産主義とは、ハイエクが「隷属への道」で論じたように決して相容れないものなので。共産主義の辿った行く末を考えてみれば、ですね。

記事の最後の方では革命について言及する文もあり、その辺りからはフランス的だなと。革命はともかくとして何らかのアクションを起こしたい、という気持ちは共感できるものでした。「閉塞感」は先進国の共通のキーワードとも思えました。
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