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[読書記録] ユーロ・リスク


ユーロ・リスク (日経プレミアシリーズ)ユーロ・リスク (日経プレミアシリーズ)
(2011/06/16)
白井 さゆり

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現在、危機が進行しており関心を集めている欧州危機について書かれた一冊です。
ユーロ圏の各国にどのような特徴があり、どんなリスクが潜んでいるのか、をとりあげた内容となっています。


タイトルになっている「ユーロ・リスク」が指すのは、以下の2つ。
(1)「ユーロ圏」と呼ばれる地域・グループの経済安定にかかわるリスク
(2)ユーロ圏が発行する共通通貨「ユーロ」それ自体の信認が揺らぐ可能性

そしてユーロ圏各国のリスクについては、以下の2つの指標をもとにして評価されています。
(1)国家の債務返済能力:「一般政府の債務残高の対GDP比」
(2)(政府・民間を含む経済全体の)純対外債務規模:「純対外資産残高」

この指標を元にして、ユーロ圏の国を財政リスク高・中・低の3つのグループに分類し、各グループに含まれる国ごとに解説が書かれています。
なお、本書のP32に、この2つの指標を縦軸/横軸にとり各国を分類したグラフがあるのですが、これが非常に分かりやすい図となっていて一見の価値ありです。

現在、欧州危機において最も関心の高い話題の一つに、「ユーロ圏を離脱する国はあるか?」という疑問があります。これについては

ユーロ圏を構成するどの国にとっても、ユーロ圏の崩壊がプラスになる国はひとつも見当たらないということだ。それだけ欧州では経済・金融の統合が進んでおり、自国中心主義がユーロ圏ではもはや通用しなくなっている事実を忘れるべきではないであろう。

とあるように、可能性は低いというのが著者の見解です。

他にも、本書のおわりで、

ユーロ圏が現在抱えている課題に一つひとつ取り組んで克服していけば、より強固な経済共同体へと変貌していくであろう。
そうなれば、米国に次ぐ成熟した金融・資本市場を持つ欧州の共同通貨ユーロが、ドルに匹敵するような国際通貨となる可能性は高い。

とあり、著者はユーロ圏の長期的な展望について楽観視してると言えます。

本書は、執筆完了時期の2011年の春時点でのユーロ圏の状況と事実を淡々と伝える内容となっているため、状況を整理したり、資料として読むのに適している言えます。
また、普段ニュースを見ているだけだと、どうしても各ニュースのつながりや時間軸での変化が見え辛くなってしまうのですが、その部分を補うにもちょうど良い一冊でした。
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| 経済、社会 | 22:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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