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ノート:EUの経済システムの特長と欧州危機の今後の論点

EUの経済システムの特長と欧州危機の論点について、簡単に整理してみました。

◆EUの経済システムの特徴
(1)域内市場
国境を越えた経済活動に対する非関税障壁を撤廃。
人・モノ・マネー・サービスの自由移動を実現することを目指す。
→より大きな市場に容易にアクセスできる。
 旧共産圏の東欧諸国が民主化/市場経済への移行を進めるインセンティブともなった。

ただし、域内では言語の違いにより人の移動は制限される。
日本やアメリカで大都市圏に移住して仕事を探すよりもハードルが高い。

(2)通貨統合(ユーロ)
 ヨーロッパ諸国の統合(平和・協調関係)を強化

 ○メリット
  1.ギリシャなどの信用度の低い国が、これまでより低金利で資金調達が可能に。
  (→その反面、放漫財政を招いた要因とも言える。。。)
  
  2.ドイツにとっては、自国通貨より安い通貨レートによって輸出に追い風に。
  (2010年頃までのドイツ経済の好況の一因とされてきた。)

  3.共通の通貨による利便性

 ×デメリット
 不況の国が自国通貨を切り下げることができない。
 →輸出主導による経済回復というオプションがない(メリットと表裏一体)
  ユーロ採用国間での経済格差の拡大を招いた。
  

(3)欧州中央銀行(ECB)の目的
 物価の安定を優先目標とする(米国のFRBと違い、雇用の安定は目標に含まれない)

 前トリシェ総裁の時代には、インフレを警戒しアメリカより金融緩和に消極的だった。
 ドラギ新総裁に交代後、11/3にリファイナンス金利を0.25%利下げが行われ、
 量的緩和が議題に上がるなど、方針が変更されつつある。

 ■ECBが予想外の利下げ、新総裁は債券購入拡大に慎重姿勢 (ロイター)

 ■ECB当局者、最後の貸し手としての危機対応強化論に反発 (ロイター)


◆欧州危機の今後の論点(2011 11/21時点)
(1-1)ギリシャ
 EU脱退はありえるか。
→政権交代後、支援を受け入れ財政改革に取り組めるか。

 ■焦点:「秩序ある再編」探るユーロ首脳、ギリシャ離脱賛成も (ロイター)

(1-2)イタリア
→イタリアは債務規模が大きく(2兆5000億ドル)
 システミックリスクの危険性はギリシャの比でない。
 イタリアの場合、債務借り換えのリスクをどこまで低減できるかが論点。

ユーロ圏の危機とリーマン・ショックの相似 (JBPress)

※Dr.Doomことヌリエル・ルービニの悲観的見解
イタリア、デフォルトやユーロ圏離脱のリスク=ルービニ氏 (ロイター)

(1-3)フランス
 格付けを維持できるか
→これも金融危機を起こしかねない不安要素
フランスの格下げ、市場は既に織り込み始める (ロイター)

(2)EU全体
 これまで、EU加盟国間の統合については大きく2つの見解があり、
 ①各国の独自性を重視(政府間主義)
 ②一つの国家のような存在を目指す(超国家主義)

ユーロ危機、考えられない事態について考える (JBPress)

共通通貨としてのユーロを維持するのか、ギリシャのEU離脱はありえるか、EUは存続するのか、といった話は結局のところ、今後のEUにどういうビジョンを描いているのか、ということに行き着くわけです。

それは、経済面でのメリット/デメリットだけでなく、政治分野での影響を切り離すことはできない(むしろそちらの方が大きいのでは)と思うのです。
そもそも発足当初の東西冷戦という時代背景から、どうやって今のEUができていったのか、についても調べて考えてみたいですね。
どちらになるにしろ、EUの体制は大きく変化して、歴史の1ページを刻みそうな予感がするので。
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