RAVEN'S FLIGHT

投資と書評がメインのblogです。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

[読書記録] 宇宙を復号する


宇宙を復号する―量子情報理論が解読する、宇宙という驚くべき暗号宇宙を復号する―量子情報理論が解読する、宇宙という驚くべき暗号
(2007/09/21)
チャールズ・サイフェ

商品詳細を見る


宇宙にある何もかもが情報の法則にしたがわなければならない。宇宙にある何もかもが、それに含まれる情報によって形づくられるからだ。

情報ほど一見抽象的としか思えないものが実は計測可能である――そして具体的な実体を備えている――という考えは、情報理論の中心的な原則の一つだ。

実体の無い抽象的概念のように思われがちな「情報」。しかし、実は物理学の法則ですら情報理論の一部であることを解き明かし、相対性理論と量子力学、そして宇宙についての考察まで行っています。


情報理論と物理学(熱力学)のふたつを結ぶカギとなるのがエントロピー。
熱力学のエントロピーは、物質の配置を確率で表すもので、高いほど平衡状態にあることを意味しています。(エントロピーが高い=温度差が小さい)
対して、情報理論では含まれる情報量を指し、高いほど0,1のビットの並びがランダムであることを示すもの。(ランダムに近いほど、情報を圧縮できない)
そして、両者は本質的には同一の内容を示していることになるわけです。

また、ビットの情報を消去する際には必ずエネルギーを消費する(=エントロピーが増大する)ことも重要なポイントです。

以上を前提として考察を進め、本書では様々な自然科学の分野について情報理論から説明が行われています。特に相対性理論と不確定性原理についての話が面白いところでした。

・測定は、粒子から情報を引き出すことにあたり、情報を引き出す/処理することでエントロピーは増大する(=マクスウェルの悪魔は成立しない)
・私たちの細胞の中にある情報は基本的に不死であり、エネルギーを使用して情報を保つ。ゲノムには進化の跡が残されている(=情報理論は進化論を擁護する)
・科学者が見るかぎり脳は、かなりのところまで情報処理装置に近いものといえる
・アインシュタインの相対性理論は、情報は光より速くは伝わりえないことを示す
・情報は宇宙にある物体の本質的な性質であり、ハイゼンベルクの不確定性原理は情報への制約
・宇宙はそれぞれに独立した多くの並行宇宙から成り立っている

情報理論は相対性理論と量子力学の謎、そのあいだの衝突を解き明かすための鍵となるかもしれない。

とあるように、宇宙のすべての物体の振舞いを記述する「万物の理論」が情報理論を元に誕生するかもしれないという期待も。情報理論の面白さと奥深さが分かる一冊でした。
スポンサーサイト

| 自然科学、技術 | 19:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://freelikewind.blog72.fc2.com/tb.php/189-8b5fd077

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。