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金融経済読書会(in FED)「大いなる不安定」

8/6に金融経済読書会(in FED)に参加しました。
今回の課題本は「大いなる不安定」です。(参考記事:[読書記録] 大いなる不安定)
ちょうどS&Pによる米国債格下げのニュースが報道されたばかりだったので、格下げについても話題に上がりました。

以下、ディスカッションから。


■本書の内容から
・短期的にはケインズ的、長期的にはオーストリア学派的な対応が必要
・一般の産業については規制緩和の方向で良いが、金融にはやはり規制が必要
・危機は改革の機会でもある
・本書は、アメリカの金融業界向けニュースと同じ温度に思える
・歴史家として一定の距離を置いた、冷静な文章だ
 →本書のルービニ、「フォールト・ラインズ」のラジャンは、共に生粋の
  アメリカ人では無いために冷静なのでは、とも思える
  (アメリカの特徴である自由市場への強力な信頼が)
  →アングロサクソンの人たちは、自分の主張、ひいては思想に固執する傾向が強い
   →グリーンスパンは今でも金融の規制緩和を主張し、政府の金融機関救済を
    問題視している、という話も



アメリカ人には、自分の思想やイデオロギーありきで物事を考えるという特徴がある、という話が取り上げられていました。
グリーンスパンの良くも悪くもブレない主張などがその例ですね。

逆に、日本の政党については、同じ政党内でも全然違う主張、下手をすると正反対の主張をする人たちがいてまとまりが無い、政局で動いているという指摘も。

イデオロギーに固執し過ぎるあまり、現実を見ることができないというのは問題です。
その反面、一貫した思想が無く、自分の選挙区に利益を誘導することしか考えられないというのもまた、困りものです。

「経済学者や政治哲学者の思想は、それらが正しい場合も誤っている場合も、通常考えられている以上に強力である。」(ケインズ「雇用、利子および貨幣の一般理論」)

今回の配布資料に紹介されていたケインズの言葉です。
これを聞いて、「思想」を「パラダイム」に置き換えるとすごくしっくりくるな、と思いました。
自分がどういう視点や観点から物事を捉えているか、ということを理解することが、客観性を担保するために必要だと考えているからです。バイアスを知るという意味で行動経済学にも通じる話ですね。

■S&Pによる米国債格下げのニュースから
・米ドルに変わる準備通貨制度はありえるか
 →直観的に分かりづらい為に浸透しにくいのでは
・各国の強調が必要、ここでどの国がイニシアティブをもつのか
・格付け機関の報酬制度はやはり改革が必要
 →格付け機関がアメリカ企業なので、アメリカに甘く、他の国に厳しい傾向が
  あるように思える
  →ヨーロッパで公的格付け機関の設立という話も
・格下げは債務者、債権者の両方に悪影響を及ぼす


■政策とマネジメント
・金融政策と財政政策の線引きをする基準が必要
・日本にもアメリカのように政府債務の上限があっていい。
 上限があることで、意識させることになるし議論のきっかけにもなる
・IMFや中央銀行に今より権限を持たせたとして、どうやってマネジメントするか
 →「大きすぎて潰せない」、知らないうちに国民負担となってしまう恐れもある
  →その反面、中央銀行の行動に、偏った圧力がかけられてしまうのも問題
   為替相場への介入など、意味は無いと分かっていても、圧力があって
   ポーズでやらざるを得ない部分がある
・バブルを起こさないようにすることはできない
 →一人一人が賢くなるしかない、その為に教育が重要である
  →日本の場合、次のバブルへの対策の前に、このままだと衰退する一方で、
   経済発展に注力が必要


ここのところFEDの課題本にもなった、「フォールト・ラインズ」、「国家は破綻する」、「大いなる不安定」を始めとして金融危機を扱った専門書を何冊も読んできました。

そこで思ったことが、個人が金融危機から身を守るにはどうすればいいのか、という点です。
資本主義経済においてブーム&バストは避けられないものであり、今回の危機が収束した後も、いつかまた金融危機が発生する日が来ることは確実と言えます。
その為、自然災害と同じように、有事に備えておく必要があると言えます。

また、マクロ経済的な視点では、危機の問題点とその対策についてある程度まで理解できたと思います。そこで、今後、妥当な政策を行おうとしている人たちを支持していくことで、危機を改善の機会にできると考えています。
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