RAVEN'S FLIGHT

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[読書記録] 永遠の旅行者

永遠の旅行者〈上〉 (幻冬舎文庫)永遠の旅行者〈上〉 (幻冬舎文庫)
(2008/08)
橘 玲

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永遠の旅行者〈下〉 (幻冬舎文庫)永遠の旅行者〈下〉 (幻冬舎文庫)
(2008/08)
橘 玲

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「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」をはじめとしたマネー本で有名な著者の小説。
小説の地の文が、著作のマネー本のドライな語り口そのままだったりします。

ストーリーは、余命わずかなお金持ちが孫娘に資産を相続させようとして、それにまつわるトラブルを主人公が解決するといった内容。


税法の知識を基にした、節税テクニックや、オフショアのプライベートバンクの話などがばしばし出てきて、著者の金融と税法の専門知識が発揮されているあたりがさすが。
そのなかで、財産作るには税金なんて払っていられない、みたいなセリフがさらっと出てくるのもいかにも著者らしいですね。

本作の主人公は元弁護士で、法律事務所を辞めた後に、フリーランスで法律の知識を活かしたコンサルティング(合法的な節税方法や海外への資金移動方法など)をしているのですが、なんと税金を払わないためにどこの国にも定住せず、非居住者とみなされる数ヵ月の間だけ滞在して、いろんな国を回っているという生き方をしているのが面白い。
これが、タイトルの「永遠の旅行者(Perpetual Traveler)」というわけです。

本作で最も注目したのが、この主人公のどこの国に定住せずに、家も車もあちこちで借りたりしながら好きに世界放浪という自由人の極致とでも言うべき生き方。
このあたりがリバタリアンとしての橘玲氏の本領発揮と言えます。

リバタリアニズムの中でも、究極的に小さな政府をめざす無政府資本主義を、政府を撤廃するのではなく自分が無国籍になるという発想の逆転によって実現している、とも考えられるかなと。

また、経済的自由を手に入れてヤングリタイアした後の生き方のひとつ、としても面白いかもしれません。
とはいえ、それには組織から離れて独立してクライアントを得て仕事をできるような、高度な専門知識をはじめとした各種のスキルが要求されるわけですが。
もちろん、ある程度の金融資産とそれを運用するスキルも必要ですね。

この他に、ハワイの風習やそこに住む人たち、アメリカのホームレスと援助する人たちの描写などがリアル。
麻薬中毒になりホームレスになった人の発言などは、きっと現地でそういった人たちの様子を見てきたのだろうなと思わされます。

こういった、著者の見識や考え方が色濃く出ている点が面白い小説でした。
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| 小説 | 22:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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