RAVEN'S FLIGHT

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[読書記録] 国家は破綻する②

[読書記録] 国家は破綻する①の続きです。

■銀行危機

銀行危機の発生率は、高・中・低所得国いずれでも驚くほど似通っている。銀行危機が発生すると、まずまちがいなく税収が急減し、財政支出が大幅に増える

公的債務のデフォルト確率は先進国では比較的少なくなります。しかし銀行危機に関しては経済発展の度合いに関わらず、どこの国でも発生しうるものです。
さらに、銀行危機は金融システムの機能を停止させてしまうことでマクロ経済に大きなダメージを与え、景気の回復までに長い時間を必要とする点で、最も注意が必要な危機だと言えます。


なお、銀行危機の前兆として以下が挙げられています。
・金融の規制緩和やイノベーション(→不適切な規則や監視体制の不備)
・資本流入がかなりの期間にわたって急増
・実質住宅価格上昇のピーク時または急落直後
このような傾向を見たら、黄信号が点灯していると思って警戒したほうが良さそうです。

特に住宅バブルが崩壊した場合、株式のバブルよりもはるかにダメージが大きく、経済の回復までに要する期間も長くなることが示されています。
そのため今回のサブプライム危機による景気低迷も比較的長期に及ぶことが予想されます。

■危機への対策

今回の危機のようにグローバルな危機の場合には、各国が貿易拡大によって、あるいは外国からの借り入れを通じた消費拡大によって経済を成長軌道に乗せるのは、はるかにむずかしく、また争いを招きやすい。

かつての大恐慌のときは、経済のブロック化が各国の対立を激化し、第二次世界大戦にまで発展してしまったという歴史があります。
逆に今回の危機の対応ではその教訓が生かされて最悪の事態は回避された、とも言えますね。
ただし、先進国の金融緩和政策が生んだ過剰流動性が資源価格を高騰させ、また為替レートを下げることで、新興国との間に軋轢が生じた面があるのは忘れてはいけませんが。

なお、本書では危機対策として、国際機関を設立し、
・各国の債務について長期にわたるデータを収集すること
・各国に報告データの透明性を高めること
・レバレッジに関する規制を徹底すること
などが提案されています。
一国だけで対処できない問題であるため、国際機関が必要になるという結論は、「フォールト・ラインズ」などとも共通ですね。(参考記事:[読書記録] フォールト・ラインズ)

以上のように、本書は本文400ページ以上、巻末資料込みで約600ページの分厚い本というだけあって、膨大なデータの紹介とそれをもとにした考察は読み応え十分でした。
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| 経済、社会 | 20:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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