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「ケインズvsハイエク(第1ラウンド)」を見て

「ケインズvsハイエク」(※リンク先はyoutube)は、バブルとその崩壊について、
ケインズ「市場には介入が必要、(原因は)アニマルスピリットだ」
ハイエク「市場には自由が必要、(原因は)低金利のせいだ」
という二人の経済学者の論争を、ラップバトル風に描いた動画です。

現代の経済学にも大きく影響を与えた偉大な二人の主張を、うまく対比させて紹介していて、分かりやすいのでオススメです。自分なりに二人の主張を抜粋してまとめてみました。


【ケインズ】
まずは「一般理論」で有名なケインズの主張から。

ケインズ①
私の対策はバカでもわかる/単純な案 総需要を喚起
C+I+G=Y/総量増えれば 経済は順調
鍵は消費さ レジの音色が美しい/金は天下の回り物
消費が減っても心配無用/政府の支出で問答無用
貯蓄なんて今から忘れよう/長期的には皆死ぬのさ
消費が増えれば貯蓄も増える/パーっと使えば 経済順調

■GDPの定義式
GDP(国内総生産):Y=消費支出:C + 投資支出:I + 政府支出:G (+経常収支、純輸出 )

GDPは上の式で定義されるので、不況の時には、家計の消費や企業の投資の減少分を政府が公共事業などの財政支出を行い総需要を補うことで解決できる!、という主張です。
また、この式から、不況時には貯蓄ではなく消費にお金を回すべきで、例えば震災に対しての自粛ムードは経済を悪化させる、といったことも分かるわけです。

ケインズ②
資本投資 所得と成長の変化/このギャップを埋める二つの対策
金融政策 財政政策 どちらも正解/公共工事 穴を掘る 戦争 同じ効果
ガラスが割れればガラス屋が儲かる/みんなが使えば乗数が掛かる

この財政支出については、乗数効果(※リンク先はwikipedia)があるので、例え穴を掘って埋めるだけの仕事でもかまわない、という主張がされています。

しかし、これでは①投資先と、②政府の資金調達面、が考慮されていないことから
・無駄な公共事業に税金が使われることで国の財政が悪化
・政治家のバラまきを肯定することにもなりかねない
・潰れるはずの低効率企業がゾンビ企業となり、結果的に国の生産性が低下
などの弊害が考えられます。

実際、財政支出だけで不況が解決されるのであれば、日本でも失われたXX年という長期停滞は起こらなかったはずです。

【ハイエク】
続いて、イギリスのサッチャー首相の政策の理論的背景にもなったハイエクの主張です。

ハイエク①
単純すぎる方程式 多すぎる需要/無視されるモチベーション
責任回避に使われるその理論/政治家が絡む企業 銀行の救済
フリーランチと欺いても/残るのは負債とゾンビ企業

財政支出の問題点を指摘。サブプライムローン危機時に、大手銀行の救済がモラルハザードだと批判されたことを思い出させるものです。

ハイエク②
まともな投資は貯蓄から/市場と時間が導く利子
君は消費に注目するけど/長期的には君の理論は死んでいる
君は不況に注目するけど/バブルのほうこそ問題さ

止めるべき投機 止めるべき輪転機/でなきゃ必ず経済恐慌
景気刺激は薬ではなく毒/救済が惑わすインセンティブ

実際、ITバブル崩壊の影響を低減する為に行われた低金利政策が、次の住宅バブルを産んだことは記憶に新しいところ。
また、「長期的には我々は皆死んでいる」というケインズの有名な言葉に対して「長期的には君の理論は死んでいる」と返しているのは凄くうまいなと。

ハイエク③
経済学の興味深い課題は 我々が設計できると考えているものについて
実際には人間はほとんどなにも知らないことを 人びとに論証することである
『致命的な思いあがり』 F.A.ハイエク

総括すると、経済を人間が完全に計画・管理することはできない為に、市場には自由が必要になる。また、政府の財政支出は長期的には害になりかねない、と。
景気や為替を、政府がどうにかできると思っている人が多い気がするので、この課題は実は重要なんじゃないかと思います。
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