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[読書記録] 決断力

決断力 (角川oneテーマ21)決断力 (角川oneテーマ21)
(2005/07)
羽生 善治

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トップクラスのプロ棋士、羽生善治氏がタイトルにあるように「決断力」をテーマとして、自身の考え方や勝負観を語った一冊です。

将棋のプロはたくさんの手が読め、先のすべてを見通して一手一手さしていると思われがちだが、実際にはそうではない。十手先の展開も読めない。そういう五里霧中のなかで、一つ一つの決断をしていっている。


そして、膨大な数の指し手という不確実性の中で決断を行なうにあたり重要なのは、大局観や直感だと語られています。
また、直感による閃きについて、「これは知識がどれだけあってもできない。知識を「知恵」に昇華させることで初めて可能になる。」とも。


情報をいくら分類、整理しても、どこが問題かをしっかりとらえないと正しく分析できない。さらにいうなら、山ほどある情報から自分に必要な情報を得るには、「選ぶ」より「いかに捨てるか」のほうが重要なのである。


まるでロジカルシンキングの教科書のようですが、常に膨大な情報の中で思考する経験を積んでいる人は、このように「論点(イシュー)は何か?」という視点で思考しているということです。

「これが定跡だ」といわれているものが、必ずしもいつも正しいとはかぎらない。
定跡は否定され続けて今日に至ったとも言える。鵜呑みにしないで、もう一度自分で、自分の判断で考えてみることが、非常に大事である。


将棋における定跡は、企業で言えば前例や業界の常識であり、どんな分野でも最前線に立つには定跡への挑戦が必要で、これらを打ち破ってこそイノベーションがある、と。もちろん、定跡を理解し自分のものとして使いこなせるようになっていることが前提ですが。

勝負の世界では「これでよし」と消極的になることが一番怖い。組織や企業でも同じだろうが、常に前進を目ざさないと、そこでストップし、後退が始まってしまう。


勝負の世界に身を置いているからこその重みのある言葉。
まさに「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」、生物学で言う赤の女王効果を思い起こさせます。
本書では、羽生氏が行なっている将棋の勉強方法なども紹介されていて、トップで競う人たちが影で努力を積み重ねていることが伝わってきます。

報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続してやるのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。


このように、本書では将棋を通して羽生氏の考え方が語られているのですが、その本質の部分は他の分野にも共通するものであり、自分の仕事などにも応用できる面が非常に多いと感じました。
特に、勝負事やスポーツなどの競技の経験者なら、なるほど、とうなづける内容も多いと思います。
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| 哲学、思想 | 23:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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