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[読書記録] ジャック・ウェルチの「私なら、こうする!」

ジャック・ウェルチの「私なら、こうする!」ジャック・ウェルチの「私なら、こうする!」
(2007/04/20)
ジャック ウェルチ、スージー ウェルチ 他

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元GE(ゼネラル・エレクトリック)社のCEO、ジャック・ウェルチが、Q&A方式で
様々なビジネス上の質問に答えるという内容の本。

様々な質問に対して簡潔明瞭ながら熱のこもった回答を返していて、回答内容も
もちろん面白いのですが、それ以上に、回答から浮かび上がってくるウェルチの
ビジネスに対する思想、ビジネスと資本主義を肯定する姿勢が興味深いものでした。


■ビジネス人生の歩き方
・(大学卒業を控えた若者に)チャンスをとらえ、一発ホームランを狙うなら、今しかない。
・自由な資本市場は、企業家のおかげといっていい。どの国でも彼らが健全な経済の活力源だ。
・(会社で評価されない、という悩みに対して)友好的に、円満に会社を辞めるように


どれもリスクをとって挑戦することを肯定している、アメリカ人らしい回答です。
会社にぶら下がったまま文句を言い続け、被害者意識を持つような人にはなるな、
というアドバイスも。
もちろんこれは、転職や再就職が容易にできる、流動性の高い社会だからこそ有効な
アドバイスです。
最初に入社した会社に生涯勤めるのが当たり前の社会では、リスクはとりづらく、
不満な状況にも我慢を強いられることが多くなるわけですが、これが健全なものか
どうかには疑問に思います。

■経営の原則と実践
・発展を続ける会社だけが、キャリアアップの可能性、金銭的待遇面の向上などの将来を約束することができる。
・(会社の健全度を測る3つの基準は)社員のやる気、顧客満足度、そしてキャッシュフローだ。
・厳格な人事評価をしない会社があってはならない。
・報酬は社員の評価にリンクしていて、最高の業績をあげた人には最高の給料と褒め言葉が与えられ、業績が最低の人は何も得られない、というふうでなければならない。
・厳格な評価システムが行なわれていて会社がどういう状態にあるのかをはっきりと伝えてさえいれば、解雇に対して広く行きわたった皮肉な見方を避けることができるだろう。
・(経営者の高額退職金は許されるか、という質問に対して)役員会が後継者育成にエネルギーを十分注がなかったのがいけない。それよりももっと重要な仕事があるとしたら、それはただ一つ――現役のCEOを指導しサポートすることだけだ。


明確な評価基準があり、それに基づいて(解雇を含む)人事査定が行なわれる会社と、
評価があいまいで、不景気の中でどうしようもなくなってリストラする会社と、
果たしてどちらが望ましい会社なのか。
これも社会に、人材の流動性が十分に確保されているかどうかが焦点ですね。

■リーダーシップ
・(リーダーシップの前提となる3要素)誠実さ、知性、精神的成熟度
・(リーダーシップの5つの特質)ポジティブなエネルギー、エナジャイズ(周りの人間にエネルギーを吹きこむ能力)、決断力、実行能力、情熱
・(会社の価値観に背く部下に対し)彼と真っ向から対峙し、もし彼が変わろうとしないのなら解雇すべきだね。
・(職場で信頼関係を築くには)ホンネで話し、言ったことを実行しなさい!
・(新たに昇進したリーダーに)やるべきことは山ほどあるが、今までやっていた仕事は含まれない。それは後任に任せなさい。


今後の自分のキャリアにおいて、覚えておきたい、そして身につけたい内容です。

■グローバルな競争
・ベスト・プラクティスを求めるカルチャーには、つまり、終わりがない。競争相手を引き離したと思っても、そこで止まることは許されない。
・(ライバル企業の中国進出について)心配するだけで済まさないでほしい。ものすごい恐怖を感じるべきだ。
・資本投資を嫌い、リスクをとろうとしない、オールド・ヨーロッパの三本柱となるこれらの国々(英、仏、独)は、福祉国家経済という動脈硬化で実質的に麻痺してしまっている。
・アウトソーシングの潮流を変えることはできないし、変えるべきではない。


「フラット化する世界」などで語られていることですが、いわゆるグローバリゼーション
の進む世界の中でどうやって生き残っていくか、は常に考えておく必要のあることだと
思います。
自由貿易を一切止めて世界から孤立する、とでもいうのなら別ですが。

■勝つこと、負けること
・自分自身が楽しむことのできる仕事ほど、価値のあるものはない。
・タフな企業人は、また、癪にさわることではあるが、競争相手にも存在意義があることを認識している。
・勝つことも負けることも、数字では語れないのだ。それは心の持ちようだ。自分があきらめたときに初めて、あなたは負けるのだ。

・ウォルマートは偉大な企業だ。ウォルマートは個人を、地域を、そして経済全般を豊かにする一助を担っている。
・偉大な会社では消費者と社員が勝ち、彼らが成長することに会社は手を貸す。そうしている限りは、ウォルマートも勝ち、発展する。当然のことだ。
・ビジネスは世界の大きな活力源であり、りっぱな営みである。ビジネスは自由で民主的な社会の礎である。
・勝つことは家族、地域社会、国家を破壊することではない。新たなグローバル経済の一部となる企業が勝利を収めたとしても、破壊にはつながらない。
・ビジネスはスポーツのようなゼロサム・ゲームではない。


経済的成功のみに価値があるわけではないのは当然のことです。
が、ある程度までは収入と幸福度が正の相関にあることもまた事実です。

資本主義を強欲そのものように批判する人もいて、特にアメリカ金融危機以来、
その傾向が強まっているように感じられますが、自由市場と資本主義経済の
繁栄は社会に対して大きな利益をもたらすものであり不可欠なものです。
ビジネスで成功することは大きな価値がある、というジャック・ウェルチの
メッセージは、まだまだ景気回復までは時間がかかりそうな今だからこそ、
より響くものがありました。
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| 経営、ビジネス | 17:38 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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