RAVEN'S FLIGHT

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[読書記録] なぜビジネス書は間違うのか

なぜビジネス書は間違うのか ハロー効果という妄想なぜビジネス書は間違うのか ハロー効果という妄想
(2008/05/15)
フィル・ローゼンツワイグ

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本書は、まず企業パフォーマンスの要因を理解するのはなぜ難しいか
という問題を取り上げ、企業パフォーマンスの要因の理解を妨げるものとして、
ハロー効果というバイアスを中心に9つの要素があることを説明しています。

ハロー効果とは、企業の全体的な業績を見て、それをもとにその企業の文化やリーダーシップや
価値観などを評価する傾向のことである。一般的に企業パフォーマンスを決定づける要因だと
いわれている多くの事柄は、たんに業績から後づけた理由に過ぎない。


このハロー効果を初めとしたバイアスによって、マネジメントについて科学的調査を
行なって書かれ、大ヒットしたビジネス書であっても、実は疑似科学であり
ストーリーに過ぎないものが多々あるということを指摘しています。

その上で、企業パフォーマンスを向上させるにはどうすればいいのか、
という疑問に対して考察を行なっています。

著者の主張として、
・これさえすれば成功するというものなどない。
・企業の成功は相対的なものであり、競争で優位に立つには、慎重に計算したうえで、
 リスクを負わなくてはならない。
・正しい意思決定が好ましい結果をもたらすとは限らず、好ましくない結果が
 判断ミスのせいだというわけでもない。
・企業の成功には運が大きな働きをすることを認めよう。
といったことが挙げられます。

これは、企業の経営者だけでなく、投資家にとっても同じことが言えると思います。
バイアスによる認知のゆがみを説明し、その上で不確実性に対処する、
という本書の流れは、ナシム・タレブの「まぐれ」が思い起こされました。

また、経営(そして経済)について、データを元に正しい結論を導くためには
科学的、論理的思考が必要であり、それらについて学ぶことの重要さを
改めて考えさせられる一冊でもありました。
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| 経営、ビジネス | 00:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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[読書記録] 冒険投資家ジム・ロジャース世界大発見

冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見 (日経ビジネス人文庫)冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見 (日経ビジネス人文庫)
(2006/01)
ジム ロジャーズ

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投資家のジム・ロジャースが、1999年1月から3年間かけて世界中を車で旅してまわり、
116カ国にわたり、15万2000マイル(約26万km)を走破した際の旅行記です。

本書はまず、自動車で世界中を回ったという、なかなか目にすることのできない内容で
旅行記として面白く、読んでいて自分も旅行に行きたくなる一冊です。

次に、世界各国を実際に自分の足で回って見て気づいたり分かったりした部分
について書かれている、という点で貴重な一冊と言えます。

例えばアフリカ。先進国の援助が腐敗した役人の懐に入ってしまったり、
支援として送られた食料やTシャツなどが、本来の意図とは逆に地元の人の
仕事を奪い生活を破壊している、といった状況があり、先進国への債務を
放棄する代わりに援助はやめるべきだ、といった主張が行なわれています。

そして、成功した投資家が各国の政治や経済について、実際に何を見て
何を考えたのかが分かる点が個人投資家として興味深いものでした。

国民の年齢構成や勤労意欲、物や人の流れ(貿易と移動)が自由であり、
政府の規制が少ないこと、などが重視されていて、自由な経済活動が
経済を活性化させるということが度々主張されています。
特にヨーロッパやアジアの記述を読むと、まるで現地でその国を題材に
マクロ経済学の講義が行われているかのように思ったほどです。

投資を行なう際に、各種の経済指標や財務諸表の数字、ニュースを見るだけで
分かった気になっているようではだめで、実際に現場に足を運び、自分の目で
見て考えられるようになることが、成功するために重要だと本書から感じました。

| 投資、金融 | 22:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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[読書記録] 富・戦争・叡智

富・戦争・叡知富・戦争・叡知
(2010/04/24)
バートン・ビッグス

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本書では、副題に「株の先見力に学べ」とあるように、第二次世界対戦を
主な舞台として株式市場の予測能力と、戦時下において富を維持するためには
どのように投資を行なうべきか、について検証を行なっています。

株式市場の予測能力については、第二次世界大戦中において、株式市場の動きと
戦争の大きな転換点が一致した例が示され、同時代の人々が全く気づかなかった
戦争の転換点を、当時の各国の株式市場が正しく予測していたことが分かります。

この事実を元に、株式市場は群集の知恵の効果(たくさんの人が出した答えの平均は
数人の専門家が出した答えよりも優れている)が発揮される場所であり、
決定的な転換点では、専門家や評論家たちの予想など無視して市場の動きを
よく見ているべきだ、という主張がされています。

個人的な経験では、2009年の2~3月に各国の株式市場のインデックスが底打ちし、
後に発表された各種経済指標の結果から、ちょうどその時期が景気の底打ちしていた、
ということがあり、驚かされたことを思い出しました。
株式市場ではバブルなど、効率性市場仮説に疑問を抱くような出来事がたびたび
発生しますが、それでも安易な逆張り投資を行なうことは非常に危険だということです。

また、本書では20世紀を通して、株や長期債券、短期債券のインフレ率と比べた
実質リターンについての調査を行なっていて、日本やドイツのような敗戦国においても、
株式の実質リターンは債券を大幅に上回っていた、という調査結果が示されています。

この調査結果を元に、著者は資産運用について以下のように主張しています。
・市場タイミング、銘柄選択には手を出すな。
・株式中心(75%)のポートフォリオによるパッシブ運用を行なうべき。
・ポートフォリオの資産配分は土地や貴金属なども含め徹底的に分散投資するべき。
・財産の保管場所にも分散を考え、資産は国外にある程度は保管し、かつ法的な
 所有権を確実に確保しておくこと。

モルガン・スタンレーで運用を行なっていた著者ですが、株式のインデックスファンドを
中心とし、十分に投資先を分散したパッシブ運用を行なうことを薦めています。
個人的には、インデックスファンドを中心に株式の比率が高いポートフォリオを
組んでいるので、背中を押された一冊です。

| 投資、金融 | 21:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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(9/15)日銀による6年ぶりの為替介入

82円台から実施された円売りドル買い介入

 野田佳彦財務相は9月15日午前の緊急記者会見で、「為替相場の過度の変動を抑制するため、
為替介入を実施した」「10時半に財務省から日銀に要請をし、35分にはおそらく介入をしていると思う」
と述べて、円売りドル買い介入を実施したことを公に認めた。円売り介入の実施は2004年3月16日以来、
6年半ぶりのことである。

 マスコミ各社の報道によると、介入は断続的に実施されており、ドル/円相場は午後0時30分時点で
84円90銭近くまで円安ドル高に動いた。2円ほどの幅で円安方向に押し戻した形。
ユーロ/円相場は110円台に乗せた。市場が予期していなかったタイミングでの介入の初期段階としては、
相応の成果が上がったと言えるだろう


社説:極めて政治的な為替介入
(日本ビジネスプレス)

 為替介入は、他国と協調して実施された場合や、基本的な市場の力よりも投機的な動きに
狙いを定めた時の方が、効果が持続する可能性が高い。
日本が慢性的に貿易相手国よりも低いインフレ率を容認している間は、自国通貨の名目為替レートに
対する制御不能な圧力に慣れなければならない。

 拡大する貿易黒字や歴史的な比較が示しているように、実質為替レートは過大評価されているとは
言い難い。


今週は民主党代表選の結果と、日銀の為替介入により、ここ最近の円高/ドル、ユーロ安と
国内株安の動きが変わったように見えます。

ただ、日本でデフレが続き、欧米で経済回復が弱く金融緩和が続くのであれば、たとえ為替介入で
円安に動いても、一時的なものに過ぎず、しばらく後には元に戻ってしまうことも考えられます。

一時的な対処療法ではなく、円高を逆に利用し、中長期的に経済発展につなげられるような政策を
立案・実施して欲しいところです。
企業にとっては海外進出を進めるいい機会とも言えますし、年金や政府系ファンドによる
海外投資の強化など、色々できることはあると思うので。

| 経済、投資関連ニュース | 23:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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民主党代表選挙の結果

民主党、菅首相を代表に再選:識者はこうみる
(ロイター)

民主党は14日に党代表選挙を行い、菅直人首相を再選した。
菅首相は国会議員、地方議員、党員・サポーター票の全1212ポイントのうち、721ポイントを獲得。
小沢一郎前幹事長は491ポイントだった。


これで日本は元気になるか?
(ロイター)
今後の管政権の課題が挙げられた記事です。

・民主党の分裂(小沢一郎前幹事長の離党)を回避できるか
・菅氏が唱える政策面に影響はあるか
・参議院で多数を占めていない「ねじれ国会」の問題をどう対処するか

| 経済、投資関連ニュース | 22:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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